ハーモニーグラウト工法

ハーモニーグラウト工法

ハーモニーグラウト工法

ハーモニーグラウト工法は、液化炭酸ガスを用いて所要濃度の炭酸水を製造し、これを水ガラスの硬化材として利用する薬液注入システムです。
使用材料の安全性が高く、地下水環境およびコンクリート構造物への負荷を軽減することができます。
また、グラウトの調合および注入は、一連の自動化されたシステムとなっており、プラント設備はコンパクトに集約されています。


特長

安全性
硬化液は飲用にも使用される炭酸水で、安全・無害であり、主剤・硬化液の混合液は弱アルカリ~中性領域となり、安全性の高いグラウトです。
浸透性
炭酸水グラウトの特性から、他のグラウトと比べて浸透性が優れています。
高品質
主剤に特殊水ガラス(ニトックス)を用いることで、在来の無機系グラウトより強度が高く、かつ安定した物性が得られます。
施工性
高精度の濃度調整機および超小型溶解器により、ゲルタイムを任意に調整でき、かつ高い強度を得るのに必要な高濃度の炭酸水を精度良く、連続的に供給できます。また、特殊先端装置により、主剤と硬化液とを効率的に反応させながら注入できます。
複合注入
ゲルタイムを容易に調整でき、複合注入も可能なシステムとなっています。

適用箇所

従来の二重管ストレーナー工法(単相、複相)と同様であり、主な適用箇所は以下のとおりです。

【開削工法に伴う止水および地盤強化】
  • 土留め不連続部
  • 底盤注入(ヒービング、ボイリング防止など)
  • 深礎掘削などの地山崩壊防止
【シールドや推進工法に伴う止水および地盤強化】
  • 発進・到達部の防護
  • 急曲線部の防護
  • 周辺構造物防護
  • 鉄道横断部防護
  • 河川横断部防護
特に、次のような施工条件では、本工法の特徴を生かすことができます。
  • 付近に池や川、井戸などの用水または田畑などのある場合
  • 付近に鉄道、高速道路などの橋台または地下鉄、その他の重要地下構造物がある場合

施工手順